気性が荒く、反抗的な態度の競走馬(牡馬)でも、去勢をすると従順となり、本来の競走能力を発揮できることがある。去勢された牡馬をセン馬と呼び、牡馬、牝馬とは区別されている。
1996年の創設から25年目を迎えるエルムS。セン馬の優勝は、第21回のリッカルドの1回に留まっているが、セン馬の出走したエルムSを定点観測すると、馬券に役立てられそうな馬券の法則を確認することができる。
<セン馬が出走したエルムS>
1999年 第4回エルムS
7枠10ショウナンダンディ 13着 セン6
7枠11オースミジェット ★2着
2007年 第12回エルムS
5枠06アサカディフィート 8着 セン9
5枠07マコトスパルビエロ ★2着
6枠08メイショウトウコン ★1着
2013年 第18回エルムS
7枠11ツクバコガネオー 4着 セン5
8枠12フリートストリート ★1着
2016年 第21回エルムS
4枠04リッカルド ★1着 セン5
2017年 第22回エルムS
3枠04テイエムジンソク ★2着
4枠06リッカルド 6着 セン6
2018年 第23回エルムS
1枠01リッカルド 6着 セン7
2枠02ドリームキラリ ★2着
セン馬が出走したエルムSは6回あるが、セン馬が馬券対象になったのは第21回の優勝馬となったリッカルドだけで、あとの5回は13着、8着、4着、6着、6着の成績に終わっている。
重賞実績、近走のレース内容から有力馬の一角を形成する2018年のアンタレスS優勝馬アナザートゥルース、2019年のアンタレスS優勝馬ウェスタールンドが、7頭目、8頭目のセン馬としてエルムSに参戦する。
史上初のセン馬のワンツーフィニッシュがあってもおかしくはないが、セン馬が出走したエルムSの歴史を紐解くと、セン馬の隣馬番は2着、2着、1着、2着、セン馬の隣枠は1着、1着、2着、2着の好成績をマークしている。
セン馬の隣馬番、隣枠で浮上する連対候補は、4枠のアディラート、リアンヴェリテ、8歳セン馬の同枠隣ワイルドカード、6歳セン馬の同枠隣ロードゴラッソ、7枠のアルクトス、ハイランドピーク。
セン馬が2頭出走する2020年のエルムS。史上初のセン馬ワンツーフィニッシュを狙うか、セン馬の隣馬番、セン馬の隣枠から連軸馬を選んで馬券を組み立てるか。定点観測から導き出された馬券の法則を馬券戦術に役立てていただきたい。
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