そんなに強くない?のに、関東強豪校並に注目されている伊藤新監督の京産大

 大西健監督のラストイヤーとなった2019年シーズン終了から早1年。大学ラグビー界きってのこだわり名物指導者からバトンを受けた伊藤鐘史新監督の下で、2020年シーズンが開幕する。

 京産大のリーグ初戦は11月8日(日曜日)、鶴見緑地で激突する立命館大学。15日(日曜日)は宝ヶ池で関西大学、21日(土曜日)は布引で同志社とのカードが組まれて、3連勝してEvenリーグ1位となれば、大学選手権出場権を獲得できる。

1敗して2位となれば、天理、関学、近大、摂南のOddリーグの2位と3・4位決定戦に回り、勝てば大学選手権には関西Aリーグ3位で出場することができるが、関西3位ということは、Oddリーグ1位当確の天理とは対戦できないということでしかない。

「天理を倒して、大学選手権で日本一になる」という目標を掲げているが、天理と対戦することさえ叶わず、大学選手権に出場したところで、関東強豪校からすれば、いろんなことが試せる楽な試合になりかねない。

 期待通りのシーズンにならなくても、最後まで応援するだけなのだが、欠かさずチェックしているラグビーニュースにおいて、京産大が関東の強豪校並に取り上げられているような気がする。

 伊藤鐘史新監督のマスコミ受けがいいのか、記者目線では大学選手権で台風の目になる可能性を秘めた存在なのか。いずれにしても、11月8日の関西A・Evenリーグの開幕が待ち遠しい。

 11月1日(日曜日)は、チケットが購入できたので、秩父宮ラグビー場で関東大学対抗戦Aグループの明治大学VS慶応大学、帝京大学VS早稲田大学を観戦予定。筑波大に黒星を喫した慶応はともかく、残る3校は京産大の前に立ちはだかる厚くて高い壁となる強豪校。万全のコロナ対策をして、1年ぶりとなるラグビーのライブ観戦を楽しんできたい。

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Nakamura Mitsuo

 地方銀行融資係、株式情報誌記者を経て、フリーライターへ転身。ミレニアム2000年に池田書店から出版された『図解見てわかる株式入門』の著者及び監修を務め、株式投資関連の書籍を多数出版。現在は、利根川リバーサイドにて半隠遁生活を送りながら、既存の投資理論では説明できないアノマリー(規則的株価変動)を研究中。