よんどころなき事情から、『アノマリー定点観測』の更新が滞っておりましたが、3月5日の啓蟄から数えて22日目となる3月27日から再開いたします。海の向こうのドバイで行われたドバイワールドカップデーの各レースにおいて、日本調教馬が大活躍をしました。
日本では高松宮記念、大阪杯、桜花賞と続く春のG1シリーズが開幕。胸躍るシーズンを迎えていますが、取り上げるレースは高松宮記念ではなく、オメガレインボーが出走するダートのハンデ重賞、マーチSです。
オメガレインボーは、父アイルハヴアナザー、母ワイキューブの間に生まれた牡の栗毛馬です。父アイルハヴアナザーは、2012年のケンタッキーダービー、プリークネスSに優勝した米国2冠馬で、ダート血統と言うことで、2018年12月22日の新馬デビュー戦から25戦全てダート戦に使われています。
オメガレインボーに注目する理由は、血統でもなければ、ダート戦の戦績でもなく、虹を意味する「レインボー」の名前に注目しています。競馬の虜になって40年の年月が流れていますが、「レインボー」と聞くと、オーバーレインボー、レインボーアンバー、レインボーアカサカ、レインボーダリア、レインボーラインが、頭に浮かんできます。
<雨あめ降れふれ、もっと降れの『レインボー伝説』>
1980年10月19日 京都新聞杯 不良
1枠01キタノカチドキ ☆3着
2枠02オーバーレインボー ★1着 6番人気
4枠05ノースガスト ★2着
1989年3月5日 第26回弥生賞 不良
1枠02アンシストリー ☆3着
3枠05レインボーアンバー ★1着 2番人気
8枠16ワンダーナルビー ★2着
1989年5月13日 武蔵野S 不良
3枠05ケイコバン ★2着
3枠06ジムクイーン ☆3着
8枠16レインボーアカサカ ★1着 1番人気
2012年11月11日 第37回エリザベス女王杯 重
3枠06ピクシープリンセス ☆3着
6枠12ヴィルシーナ ★2着
8枠15レインボーダリア ★1着 7番人気
2017年10月29日 第156回天皇賞・秋 不良
1枠02サトノクラウン ★2着
4枠07キタサンブラック ★1着
4枠08レインボーライン ☆3着 13番人気
記憶に残っている理由は、重馬場以上の道悪のコンディションで結果を残していることです。3月27日(日曜日)の中山競馬場は小雨予想。ダート1800mのハンデ重賞マーチSは、稍重若しくは重の馬場コンディションとなりそうです。重馬場となった2021年6月5日のアハルテケSを3番人気で勝っているオメガレインボー。
これまで6度挑戦している重賞では、13着、4着、2着、3着、3着、5着と、勝ち負けになるだけの地力はあることが伺い知れます。背負うハンデ56.5キロ。恵まれたハンデとは言えませんが、雨あめ降れふれ、もっと降れの『レインボー伝説』を心の支えに、稍重以上の馬場コンディションで結果を出してくれるのではないか、と期待しています。
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