キャリーオーバー4億円超のWIN5を定点観測する…

 16頭立て15番人気のアドマイヤジャスタが1着となった函館記念。18頭立て18番人気のメイケイダイハードが1着となった中京記念。簡単には1着馬を当てることができないレースが2レースもあった7月19日のWIN5。

 8番人気が1着となったオークランドRCT、3番人気1着となった横手特別、そして難しい函館記念、中京記念の1着馬を当てた1票は、最後の福島テレビOPで力尽きた。7月26日のWIN5は、一攫千金の夢が大きく膨らむ464,091,040円が持ち越しとなっている。

 WIN5のキャリーオーバーは、2019年3月3日以来となる。2011年4月24日の導入以降、4億円を超えるWIN5のキャリーオーバーは8回を数える。過去7回のキャリーオーバーが発生していた結果を定点観測してみる。まずは、一番気になる的中票数と払戻金だ。

    <4億円以上のキャリーオーバーが発生していたWIN5的中票数順>

        101票 10,282,010円  2019年03月10日

        638票  1,602,650円  2019年03月10日

        789票  1,541,710円  2014年11月24日

        1,223票  1,238,270円  2014年09月14日

        2,920票  1,008,010円  2011年09月11日

        15,730票   114,070円  2013年05月12日

        108,638票    19,680円  2011年07月03日

        115,874票    29,330円  2018年12月28日

    ※2019年3月10日は、WIN5の4レース目が1着同着のため2通り

 4億円以上のキャリーオーバーが発生していたWIN5の払戻金を数字の大きな順に並べてみた。払戻金最高額は、4レース目の阪神11RフィリーズRの1着馬が同着となった2019年3月10日の10,282,010円である。

 一攫千金を狙う資金がどっと流れ込み、発売額は10億円を突破。なおかつ4億円超えのキャリーオーバー発生と、高額払戻金が期待できる条件は揃っていたのだが、的中票数からわかるように、1着馬を当てやすいレースばかりだったようで、払戻金の天井は意外なほど低い。

 4億円超えキャリーオーバーは、今回で8度目となるが、過去7回同様、的中票数が3桁、4桁、5桁に乗せる平穏決着となるのか。それとも、2番人気→15番人気→12番人気→11番人気→5番人気で決まった2019年2月24日の4億7180万7890円を塗り替えるのか。

 7月26日のWIN5対象レースは、下記に挙げた5レース。過去7回ある4億円超のキャリーオーバーが発生していたWIN5との差異は、個々のレースの登録馬の数である。最終的な出走馬は、木曜日の16時00分頃の発表を待つとして、波乱の可能性は漂っている。

          <7月26日WIN5対象レース>

       WIN1 新潟9R 苗場特別 登録16頭

       WIN2 札幌10R 知床特別 登録16頭

       WIN3 新潟10R 糸魚川特別 登録14頭

       WIN4 札幌11R 大雪ハンデキャップ 登録18頭

       WIN5 新潟11R アイビスSD 登録22頭

 2020年のWIN5払戻金の最高額は、9番人気→2番人気→14番人気→3番人気→3番人気で決まった2月2日の4億3390万7040円、歴代最高額は、前述した2019年2月24日の4億7180万7890円。1度も出たことはないが、WIN5払戻金の最高額は6億円。ならば、誰も当てたことがない高見に立ってみたいと、闘志を燃やすのが馬券師ではないのか。

 WIN5で6億円を掴み取ったとして、気になるのは一時所得扱いとなる6億円に対する税金だ。年収360万円、経費10万円として計算してみた。WIN5払戻金6億円+年収360万円−経費10万円に対する課税額は、1億3445万4400円。手元には4億6905万円は残ることになる。

 払戻金の原資は約15億円とすれば、最高6億円は2票まで、1億円大台は15票までとなる。我こそはという馬券師たちが、種銭を握りしめて集う7月26日のWIN5。前人未踏の6億円を視野に入れつつ、的中票数が100票(払戻金目安15,000,000円)〜1,000票(同1,500,000円)のゾーンにヤマを張ってみたい。

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