炎天下で行われる関屋記念。真夏のマイル王決定戦と位置づけられているが、ミレニアム2000年は、福島競馬場の芝1700mを舞台に行われている。関屋記念の出走頭数が最も揃わなかったのは、この時と翌2001年の9頭立てである。
差し馬有利と言われる新潟競馬場の芝1600mコースで、出走頭数の多い少ないが結果にどのように影響するのか、合理的に説明することはできないが、ミレニアム2000年以降に行われたフルゲート18頭立て関屋記念には、馬券に直結する法則を確認することができる。
<フルゲート18頭立て関屋記念>
2005年 第40回関屋記念
6枠11ダイワメジャー ★2着 1番人気
7枠14インセンティブガイ ☆3着
8枠16マイティスピード 18着 18番人気
8枠17サイドワインダー ★1着 2番人気
2006年 第41回関屋記念
2枠03テレグノシス ☆3着 1番人気
4枠07サイドワインダー 10着 2番人気
5枠10ナイキゲルマン 17着 18番人気
6枠11ダイワバンディット ★2着
7枠13カンファーベスト ★1着
2007年 第42回関屋記念
3枠06カンパニー ★1着 1番人気
5枠09ニシノナースコール 13着 2番人気
5枠10マイケルバローズ ☆3着
7枠14ロードフラッグ 16着 18番人気
7枠15シンボリグラン ★2着
2012年 第47回関屋記念
2枠03エーシンリターンズ ★2着
2枠04ラインブラッド 8着 18番人気
5枠09スピリタス ☆3着
7枠14ドナウブルー ★1着 1番人気
8枠17エアラフォン 18着 2番人気
2013年 第48回関屋記念
1枠01レッドスパーダ ★1着
2枠03レオアクティブ ☆3着
6枠12ドナウブルー 4着 2番人気
8枠16ジャスタウェイ ★2着 1番人気
8枠17ウインドジャズ 17着 18番人気
2016年 第51回関屋記念
2枠03クリノタカラチャン 18着 18番人気
4枠07マジックタイム ☆3着 1番人気
6枠11ロサギガンティア 5着 2番人気
6枠12ダノンリバティ ★2着
8枠17ヤングマンパワー ★1着
まずは、1番人気。ダイワメジャー、テレグノシス、カンパニー、ドナウブルー、ジャスタウェイ、マジックタイム。18頭立て関屋記念で1番人気に支持された馬のトータルの成績は、1着2回、2着2回、3着2回、着外なし。
1番人気の対抗馬となる2番人気には、サイドワインダー(2回)、ニシノナースコール、エアラフォン、ドナウブルー、ロサギガンティアが支持されているが、馬券に絡んだのは、第40回関屋記念の優勝馬となったサイドワインダーだけ。1番人気とは対照的な結果となっている。
馬券的には注目されることのない18頭立て18番人気にも注目してみた。マイティスピード18着、ナイキゲルマン17着、ロードフラッグ16着、ラインブラッド8着、ウインドジャズ17着、クリノタカラチャン18着と、人気を大きく裏切ることなく馬群に沈んでいることがわかる。
18頭立て18番人気を馬券対象外と切り捨てることは造作もないことである。しかし、出走してくるからには、某かの役割を担っているのではないのか? そんなふうに考えることができれば、発想力というか妄想力は、逞しくなってくる。
18頭立て18番人気の隣の馬番からは、2番人気で1着となったサイドワインダーのほか、2着を確保したダイワバンディット、シンボリグラン、エーシンリターンズ、ジャスタウェイが出ている。
18頭立て関屋記念で、18頭立て18番人気の隣の馬番を引き当てたながら、馬券対象にならなかったのは、ヤングマンパワーが優勝した2016年第51回のクラリティスカイ8番人気8着、ピークトラム4番人気11着だけである。
2番人気で唯一馬券対象となった第40回のサイドワインダーは、18頭立て18番人気の隣の馬番を引き当てて1着となっている。隣の馬番に18頭立て18番人気以外が入っていたら、結果はまた違ったかも…などと言うつもりはない。
ミレニアム2000年以降の18頭立て関屋記念延べ6回において、1度も馬券対象から外れたことがない1番人気と、1着馬1頭、2着馬4頭を送り出している18頭立て18番人気の隣の馬番に注目したい。
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