函館記念の5歳ハンデ57.0を定点観測する…

 2017年の日本ダービー馬レイデオロの全弟レイエンダが、ハンデ57.0を背負って函館記念に出走する。デビュー戦から名手C.ルメールを起用してきた厩舎の期待馬で、2019年のエプソムCに優勝している。

 レイエンダが背負うハンデ57.0は、今回の函館記念ではトップハンデとなる。函館記念のトップハンデは、57.5若しくは58.0が相場となっていて、ミレニアム2000年以降、57.0がトップハンデとなった函館記念は1度もない。

 上位人気が予想されるレイエンダは、負担重量57.0で出走したレースの成績は、新潟記念1番人気10着、富士S3番人気2着、マイルCS8番人気15着、東京新聞7番人気8着、ダービー卿CT5番人気3着、エプソムC3番人気10着。負担重量57.0では1度も勝ったことがない。

 第36回のブリリアントロードから、第54回のマイネルハニーまで、レイエンダと同じ5歳ハンデ57.0は10頭を数えるが、その成績は1着0回、2着4回、3着0回、着外6回。過去20年、函館記念の5歳ハンデ57.0が優勝したことは1度もない。

 レイエンダは、3つの「1度もない」という懸念材料を抱えているが、4歳ハンデ57.0で出走した新潟記念は1番人気に支持されて10着、5歳ハンデ57.0で出走したダービー卿CTは5番人気で3着の定点観測から、あっても3着までの評価にとどめたい。

<レイエンダが出走したハンデ重賞>

2019年9月1日 第55回新潟記念

4枠07ユーキャンスマイル ★1着

4枠08

5枠09レイエンダ      10着 ハンデ57.0

単勝⑦ 630円 3連単⑦→⑤→⑥ 105,900円

2020年4月4日 第52回ダービー卿CT

2枠04クルーガー     ★1着

3枠05

3枠06レイエンダ      3着 ハンデ57.0

単勝④ 1,020円 3連単④→⑤→⑥ 419,280円

 レイエンダがハンデ57.0で出走した2019年の新潟記念、2020年のダービー卿CTの結果を検証すると、3連単払戻金の大きな数字に目が向いてしまうが、レイエンダの2つ隣の馬番を引き当てた馬のパフォーマンスに驚かされる。

 函館記念で三度驚かされることがあるとすれば、レイエンダのふたつ隣の馬番となるミスマンマミーア、ナイトオブナイツのどちらかが、サプライズの立役者となることに他ならない。

 マンマミーアは、「なんてこったい」を意味するイタリア語。勝手に期待したところで、ミスマンマミーアが走らなければ、文字通り「なんてこったい」となってしまうものの、前日発売ふた桁人気のミスマンマミーアが、馬券に絡むようなことがあれば、新潟記念の105,900円、ダービー卿CTの419,280円と遜色ない3連単払戻金が期待できるはずだ。

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