初のスプリント戦となった高松宮記念で、至極のスプリント能力を発揮したクリノガウディー。重馬場となった高松宮記念のラップは、スタート後の3ハロン、ラスト3ハロンとも34秒台を記録。
スプリント能力が問われるレース展開で、クリノガウディーは、逃げるモズスーパーフレアをゴール手前で捕まえ、追い込んできたグランアレグリアの追撃を凌いで1位で入線している。
クリノガウディーは、アドマイヤマーズが優勝した朝日杯FS、グルーヴィットが優勝した中京記念で2着となっているが、勝ち星は2018年10月の新馬デビュー戦に勝っているだけの1勝馬である。
並の1勝馬ではないことは衆目の一致するところではあるものの、最後の直線でダイアトニック、モズスーパーフレアの進路を妨害したため、2勝目は剥奪され、4着降着の憂き目となっている。
安田記念でアーモンドアイを破ったグランアレグリアに先着しているクリノガウディー。とは言っても、2勝目が幻となってから出走したCBC賞は12着、続く関屋記念は18着、前哨戦のセントウルSは7着とくすぶっている。
高松宮記念1位入線4着降着の1勝馬クリノガウディーのリベンジに期待するファンもいるだろうが、スプリンターズSの馬券予想のお楽しみにとっておくとして、注目しているのは、クリノガウディーのふたつ隣枠を引き当てる幸運の馬である。
<高松宮記念1位入線4着降着後のクリノガウディー>
第56回CBC賞 3連単03→06→02 2,444,630円
2枠03ラブカンプー ★1着 クリノガウディーのふたつ隣枠
3枠
4枠07クリノガウディー 16着
5枠
6枠 クリノガウディーのふたつ隣枠
第55回関屋記念 3連単17→18→03 83,420円
4枠 クリノガウディーのふたつ隣枠
5枠
6枠11クリノガウディー 16着
7枠
8枠17サトノアーサー ★1着 クリノガウディーのふたつ隣枠
8枠18トロワゼトワル ★2着 クリノガウディーのふたつ隣枠
第34回セントウルS 3連単16→03→07 88,430円
6枠 クリノガウディーのふたつ隣枠
7枠
8枠15クリノガウディー 7着
1枠
2枠03メイショウグロッケ ★2着 クリノガウディーのふたつ隣枠
枠順が発表されれば、クリノガウディーのふたつ隣枠を引き当てた幸運の馬たちの顔ぶれが明らかとなるが、馬券的に注目したいのは、単勝人気順位がふた桁となる伏兵馬である。
クリノガウディーのふたつ隣枠を引き当て、馬券対象となった馬の単勝人気は、CBC賞のラブカンプー単勝13番人気、関屋記念のサトノアーサー同4番人気、トロワゼトワルは同8番人気、セントウルSのメイショウクロッゲ同12番人気。とくれば…馬券的な妙味が膨らむばかりのスプリンターズSである。
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