ミレニアム2000年以降、春の牝馬2冠、桜花賞、オークスで最下位入線した馬が、3冠最後の秋華賞トライアルローズSに出走してきた事例は2例ある。2015年のオークス最下位17着シングウィズジョイ、2017年のオークス最下位18着ヤマカツグレースである。
シングウィズジョイは、タッチングスピーチが優勝したローズSで14着。ヤマカツグレースは、ラビットランが優勝したローズSで最下位18着に終わっている。G1で最下位に沈むような馬が、這い上がってくることは、難しいことなのかもしれない。
競走馬である限り、興業としての競馬に貢献しなければないわけで、オークス最下位にはオークス最下位の役割があるのではないか? そんな視点からシングウィズジョイが14着に終わった2015年の第33回ローズS、ヤマカツグレースが最下位18着に撃沈した第35回ローズSの結果を定点観測してみた、
2015年のオークスで最下位17着に沈んだシングウィズジョイは3枠5番。ローズSで2着となったミッキークイーンは4枠。2017年のオークスで最下位18着に撃沈したヤマカツグレースは7枠15番。ローズSで2着となったカワキタエンカは8枠。
ミレニアム2000年まで遡って検証すると、オークスで最下位に沈んだ馬が、3冠最後の秋華賞トライアルのローズSに出走してきた事例は2例あり、オークスで埃まみれとなった枠番の隣枠から2着馬が出ている。
2015年 第76回優秀牝馬
3枠05シングウィズジョイ 17着
2015年 第33回ローズS
2枠04シングウィズジョイ 14着
3枠 オークスで埃まみれとなった枠番
4枠08ミッキークイーン ★2着
8枠15タッチングスピーチ ★1着
2017年 第78回優秀牝馬
7枠15ヤマカツグレース 18着
2017年 第35回ローズS
7枠 オークスで埃まみれとなった枠番
8枠16カワキタエンカ ★2着
8枠18ヤマカツグレース 18着
ユーバーレーベンが優勝した2021年のオークスで最下位18着に撃沈したエンスージアズム。定点観測から浮上するローズSの2着候補は、オークスで埃まみれとなった5枠の隣枠となる4枠のストゥーティ、オータムヒロイン、6枠のプリュムドール、アンドヴァラナウト。
2021年 第82回優秀牝馬
5枠10エンスージアズム 18着
2021年 第39回ローズS
4枠07ストゥーティ ?着
4枠08オータムヒロイン ?着
5枠 オークスで埃まみれとなった枠番
6枠11プリュムドール ?着
6枠12アンドヴァラナウト ?着
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